愛知県に交通事故が多いのはなぜ?

2017年の愛知県の交通事故死は200人でした。それでも前の年より12人減っていて過去最少だそうですが、もちろん全国で1位です。しかも、15年連続なのです。これはとても不名誉なことです。なぜ、愛知県は交通事故がこんなにも多いのでしょうか。

愛知県に住んでいる私が個人的に感じていることをまとめてみました。


車の所有率が多い

愛知県は車を持っている人がとにかく多いのです。4人家族なら4台持っているという家庭も少なくありません。その理由は、やはり大手自動車メーカーの本社があり、その工場が各地にたくさんあるからです。愛知県、特に豊田市近郊に住む若者のほとんどが18歳になると、運転免許を取得します。

高校を卒業してすぐに大手自動車メーカーの関連工場に勤める人も、大方は車で通勤します。車を作っている会社も社員に「車を買うな、電車で通勤しろ」とは言えません。その下請け工場の社員に至るまで、ほとんどの家庭で自家用車を所有しています。

所有率が多ければ、街を走っている車も多いに決まっています。事故が多い理由の一つは、確率的なことといえるでしょう。

無免許での事故

家に車があれば車という存在は身近に感じられます。今の車は、オートマチックが多くて運転も簡単です。不良少年は、イキがって家の車を無免許で拝借したりします。こんなことは絶対にあってはいけないのですが、他府県に比べてそういった事故も多いです。

彼らはいたずら心で運転することはできても、標識の意味も知らないのですから。また仲間の前で格好をつけて、スピードを出したり、前の車をあおったり無謀な運転をします。どこの地域にもそういう少年少女はいるでしょうが、車がどこの家にもあるということで愛知県は無免許での事故も多いのです。

運転のマナーの悪さ

「名古屋走り」という言葉を聞いたことはありませんか?名古屋走りを皮肉って、信号は「青は進め、黄色は急げ、赤は行けたら行け」というなんとも危険な言葉もあります。とんでもないことだと思います。そんなことを運転手がみんなしていたら、交差点はめちゃくちゃになってしまいます。

それをまた格好いいと思っている人がいるのも、嘆かわしいことですが事実です。名古屋の人はウインカーを出さないということもよく聞きます。実際に車を運転していて、何度もそういった車に遭遇したことがあります。また、割り込もうとしている車があっても割り込ませないというのも「名古屋走り」の特徴なのだそうです。

譲り合いの精神がないのです。とても恥ずかしいことだと思います。

まだまだある名古屋走り

危険な運転ならまだあります。「早曲り」といって信号が青になるかならないかのうちに、右折車両が対向の直進車の発進の前に加速して交差点を抜けてしまうのです。いわゆる見切り発進です。その後続の右折車も被せるように曲がっていく時もあります。

Uターンするときも同様に「早曲り」を仕掛けてきます。とても危険です。また車線変更の際に、2車線以上ある道路で、連続して一度に2車線以上をまたいでしまう運転手もいます。乱暴ですよね。

路上駐車の多さ

愛知県の道路は大抵、道幅が広く取ってあり見通しも良く走りやすいです。それがまた、スピードを出してしまう原因だと思います。交通事故を起こしてしまったとしても、スピードが出ていなければ死亡に繋がることは多くないでしょう。

また、道路が広いために路上駐車がとても多いのです。特に名古屋市内は2車線のうち、1車線が路上駐車で走れなくなっているという場所がよくあります。とても危険です。「ちょっとだけだから」という軽い気持ちが、他の車に迷惑をかけていることを理解する必要があります。

警察では取り締まりを強化していると言っていますが、その効果のほどはどうなのでしょうか。

高齢者の運転

愛知県は車の所有率が多いということでしたが、一度車の便利さを知ってしまうと車を手放したくなくなります。ですから、高齢者になっても車の運転をしている人が多いのです。確かに名古屋市内は、地下鉄が通っていたり、市バスが走っていたり、交通網が発達していますが、それ以外の地域では車がないととても不便です。

公共交通機関がもっと発達したら、高齢者の免許返納も増えると思うのですが、なかなかその決心がつかない気持ちも分からないではありません。特に、農村部に住んでいる高齢者は農作業に車がなければ困るでしょうし、若い人たちが都市部に出て行ってしまっていると、病院や普段の買い物などにも支障がでます。

高齢者はどうしても動作が緩慢になり、自動車事故を起こす確率が高くなります。ブレーキとアクセルの踏み間違いの事故も、高齢者が多いですよね。これもなんとかしないといけない事案だと思います。

ハイブリッド車は静か

大手自動車メーカーの本拠地である愛知県では、高級車に乗ることがひとつのステータスでもあります。高級車はスピードが出やすいですよね。軽くアクセルを踏むと、かなりのスピードが出ます。運転に慣れた熟練者はそういう関係の事故はあまり起こしませんが、愛知県ではかなり若い人でも高級車を買いたがる傾向にあります。

これは私の個人的な主観ですが、若者が高級車に乗るとその性能を試してみたくなったり、自慢したくなったりするのではないでしょうか。それと、近年ではハイブリッド車がとても多いです。大手自動車メーカーが力を入れているせいか、街にはハイブリッド車がたくさん走っています。

多分、他府県に比べてその割合も高いと思います。エンジン音がしなくて静かなハイブリッド車に、前方にいる歩行者は気がつかない場合があります。それで、車の前に出て来てしまって事故になる場合もあります。


一人一人の心がけと安全に対する意識

歩行者が優先だからといって信号や横断歩道のない道路を渡ろうとするのは危ない行為です。交通量の多い道路ならなおさらです。自転車の傘さし運転も禁じられています。交通事故を起こさないようにするためには、歩行者も自転車に乗る人も含めて、一人一人の「気をつけよう」という気持ちが一番大切だと思います。

そんな当たり前のことなのに、一向に事故は減りません。車に乗っているのは尊い命です。家族や友人に悲しい思いをさせてはいけません。こんなにも世の中に交通事故がたくさん起こっているのに「自分は大丈夫」という確信のない妙な自信は危険です。

愛知県民だけでなく、誰でも、いつでも安全運転を心がけたいものですね。

『交通事故における示談交渉で相手が弁護士を立てた場合でも、慌てないことが大切です』